中経出版より2008年12月発売
仕事に追われない 水口和彦著 中経出版 |
この本は、日本のビジネスパーソンに自信と元気を取り戻してほしいという思いで書きました。というのも、現在は若い方から中堅社員、ベテラン社員や役員、経営者と立場を問わず、時間に追われて、疲れてしまっている人が多いように感じるからです。
・いつも「時間が足りない」と感じ、いつも「仕事に追われている」と感じる。
・時間や仕事がコントロールできていないと感じる。こんな状況が続くと、自分に自信を失ってしまうことがあります。
私もそうでした。人一倍仕事を抱え、長時間残業をしながらも、仕事が片づかない。そんな日々のなかで、自分には、仕事や時間を管理する能力がなさ過ぎるのではないか? と思い、落ち込むこともありました。
「時間の使い方」に関する本もたくさん読みました。当時は、現在ほど「時間術」系の本は多くありませんでしたが、名著と言われる本も含め、時間の使い方を学び、自分を変えようとしてきました。
そういう本を読むと、自分にもやれそうな気もしてきますし、「やらなくちゃ」という気にもなります。しかし、本に書いてあるやり方を実際に実行してみると、初めはよくても、結局長続きしないことばかりでした。そして、自己嫌悪を感じることになってしまい、また自信を失ってしまう・・・。そんなくり返し、負のスパイラルになってしまったのです。
現在は、「時間術」の本も多くなり、「時間」に対するアドバイスは多くあります。しかし、その割には実行できている人があまり増えていない・・・そう感じるのです。もしかしたら、私と同じ、「負のスパイラル」に陥ってしまっている人が多いのではないでしょうか。
私がその「負のスパイラル」から抜け出すことができたのは、試行錯誤する中で、いくつかのポイントを見つけ出したことがきっかけでした 。
驚いたのは、一般的に「時間術」の常識とされていることの逆を行くことで、うまくいった経験がいくつもあったことです。
どうも、本などに書かれている「時間術」は、とても意志の強い人、とてもやる気のある人にしか持続できない方法のように思えるのです。
そんな経験があったので、もっと簡単に、もっと誰でもできる「時間術」を開発することを目的に活動を始めました。現在は、その時間術も評価して頂けていて、時間の使い方についての講演や研修、執筆に忙しい日々を送ることになってしまいましたが。
さて、この本は、私が実行する「時間術」を紹介するだけの本ではありません。時間術を自分の(あなたの)仕事に応用してもらえるように書いた本です。これは、私にとって初めての試みであり、今までにこういう本はありませんでした。自分にとって本当に必要な時間術を見極めながら、読んで、実践して頂けると最大の効果を発揮します。
あなたの仕事のために、あなたのプライベートのために、活用して頂けることを心から望みます。
著者 水口和彦
著者のブログ「時間管理術研究所」にもお役にたつ情報が満載です。ぜひご参照ください。